重要: ビジネスプランご契約者さま向けサービスにおける Authlete 2.3 提供の事前ご案内
平素より弊社サービス「Authlete」をご利用いただき、誠にありがとうございます。
弊社では、4月9日(火)より、ビジネスプランご契約者さまに最新バージョン Authlete 2.3 の提供を開始いたします。以下、更新に伴うサービスの一時停止と最新版の新機能についてお知らせいたします。
なお、今回の更新では、現バージョン(2.2)との互換性を損なう変更はありません。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
サービス停止期間
以下の期間に上記サービスを一時的に中断させていただきます。
日本標準時間 2024 年 4 月 8 日(月) 23:00 - 25:00 (UTC 14:00 - 16:00)
Authlete 2.3 の主な特徴
FAPI 2.0, OIDC Federation, OIDC4IDA のサポート
- FAPI 2.0 は、金融サービスに求められる API セキュリティを実現するための仕様群 “Financial-grade API 1.0” の次期バージョンです。最新 OAuth/OIDC 拡張仕様の導入や、FAPI 1.0 の実運用から得た知見の取り込み、さらに仕様群の再構成により、実装しやすさの向上と幅広い分野(非金融サービスを含む)での採用が期待されています。FAPI 2.0 仕様群のひとつである “FAPI 2.0 Security Profile” は、FAPI 1.0 における “FAPI Security Profile 1.0 - Part 2: Advanced” の実質的な後継であり、現時点の版は 2nd Implementer’s Draft です。
- OIDC4IDA は、OIDC を拡張し、「検証済みクレーム(ユーザー属性情報と、それがいつ・どのように・何の法規制に依拠して・どのような証拠に基づいて検証されたかを示す情報)」を要求・伝達するための仕様です。マネーロンダリング防止法やヘルスデータアクセス規制への準拠、リスク軽減、詐欺防止など、強力な身元確認を必要とするユースケースへの対応を目的としています。また OIDC Federation と同様、GAIN PoC における技術仕様のひとつとして採用されています。現時点の版は 4th Implementer’s Draft です。
新たな OAuth/OIDC 拡張仕様への対応
- RFC 8693 OAuth 2.0 Token Exchange
- RFC 7523 Section 2.1 / JWT Authorization Grant
- OAuth 2.0 Step-up Authentication Challenge Protocol
- Grant Management for OAuth 2.0
- Advanced Syntax for Claims(ASC) / Transformed Claims
設定の追加と API の拡充
- リフレッシュトークンの冪等化設定
- ループバックリダイレクト URI のポート番号部可変化設定
- 外部アタッチメント用アクセストークンの自動生成設定 (OIDC4IDA)
- トークンリフレッシュ時の openid スコープ削除設定
- クライアントごとに設定可能な項目の追加(アクセストークン単一化、PKCE 必須化など)
- JWT アクセストークンのペイロード部への任意クレーム埋め込み
- ID トークンのヘッダー部への任意クレーム埋め込み
- ディスカバリー文書の操作(JSON Patch 対応)
本件に関する連絡先
お問い合わせフォーム、または営業担当者までお願いいたします。
参考情報